2024年4月28日(日)
成田市制施行70周年記念「歌舞伎の世界」
4月28日(日)、成田市の中学生とそのご家族を対象に歌舞伎を通じて日本の伝統芸能・文化を学んでもらい、成田への愛着や誇りの醸成を図る事を目的として、市川團十郎さんを講師としてお招きして、中学生歌舞伎講座が開催されました。
当日は、成田市制施行70周年記念成田山車まつりが開催されており、山車まつりに参加している親子も合間を見てお越しいただくなど、市川團十郎さんの講座を聞くためにたくさんの方が足を運んでくださいました。
冒頭の挨拶
冒頭の挨拶では、娘の市川ぼたんさんも同じ中学生になったことにも触れ成田の中学生と歌舞伎のお話ができることを楽しみにしていたと語っていました。またお話だけでなく、一緒に体験ができるような講座としたいとご挨拶を頂戴しました。今回の講座では、團十郎さんの他にも成田屋一門より市川新十郎さん、市川升三郎さんにもご参加いただきました。
中学生講座
歌舞伎立ち回りについて
中学生から歌舞伎の立ち回りについての質問がありました。それに対し、團十郎さん、新十郎さん、升三郎さんで立ち廻りの解説・実演をしていただきました。
※立ち回りとは・・・劇中での闘争場面を立ち回りといい、歌舞伎以外の演劇でもよく使われますが、歌舞伎の立ち回りはリアルな戦闘というよりは様式美を見せる舞踊的な要素が大切にされています。観客を酔わせ楽しませる重要な見せ場となっています。実際にお弟子さんである新十郎さんにいくつかある立ち回りの型について「やまがた」「かすみ」「からうす」の実演をしていただきました。
「やまがた」・・・刀を構え、山を切るように刀を振る。
「かすみ」・・・2人が右左と交差して刀を一文字に流す。
「からうす」・・・二人が刀を上段に構え右足から入違いながら切りおろす。
その後、実際に中学生にも登壇いただき、團十郎さん、新十郎さん、升三郎さんより手取り足取り指導を受け、中学生は貴重な体験に目を輝かせていました。